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暁天講座報告

夏の早朝、仏法に我が身を尋ねる
「暁天講座」開講(8月1日~5日)
 
 第四十八回を迎えた今年の「暁天講座」は、蒸し蒸しする雨降りで幕を開けた。
 一日目は、中日新聞の連載もおなじみの立川武蔵氏(国立民族学博物館名誉教授)。お釈迦様の生涯、そして死後の仏教が辿った道を尋ね、いまに続く阿弥陀信仰の源流に切り込んだ。早朝講座らしく幾分過ごしやすくなった二日目、自身が務める学校の初代校長・清沢満之師(1863-1903)を取り上げたのは太田清史氏(京都 大谷中・高等学校学校長)。〝真宗近代教学の祖〟ともいわれ、宗門改革にも力を尽くした満之師を〝教育者〟としてとらえた。三日目は、『教行信証』坂東本(親鸞聖人直筆本)の修復、復刻事業にも関わった三木彰円氏(大谷大学准教授)が、真宗の根本聖典を丁寧に解釈。それは今を生きる私への聖人からの呼びかけなのだと説き明かした。四日目は、宮城県石巻市在住の童話作家・阿部邦子氏。東日本大震災で、営んでいた民宿も、書きかけの原稿も、買い集めた蔵書の全ても津波に流され、九死に一生を得た体験から、「生きて!」と力いっぱい語りかけた。五日目の大江憲成氏(九州大谷短期大学学長、大分県・観定寺住職)が問いかけたのは、人間が根源的に求める「帰りたい」との願い。聴衆一人一人の胸をつく言葉に大きな課題をいただいた。
 
    

 暁天講座が開かれる本堂の隣、対面所では小学生を主な対象とした早朝学習会「はやおき鳥」が行われた。お勤めの稽古のほか、夏休みの宿題などに励んだ五日間の最終日には、お絵かきお姉さん「ちょもちゃん」が登場。軽快なダンスと厳かなお勤め、どちらも夏休みのよい思い出になったのではないだろうか。
 期間中、会場で募った東日本大震災被災地支援のための募金には、合計十四万九七八五円が寄せられた。真宗大谷派名古屋教区内有志ボランティアネットワーク「でらボラNAGOYA」の活動に役立てていただく。