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| (24)本山に多く残る門徒参加の再建記録 |
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本山での整理、精査が進む両堂再建記録資料。
尾張門徒会の懇念の記録が含まれる。 |
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東本願寺には明治の両堂再建に関する記録資料が数多く残されている。その数は近年の調査で約8千点に及び、今もその内容に関する精査が継続されつつある。先号では、尾張門徒の上山手伝い人数が他地域を圧倒していたことを紹介し、「土徳」と表現される真宗的精神風土のなせるわざであろうとした。このように、実際に身体に汗してお手伝いすることにおいてさえも随一の働きをした尾張門徒であってみれば、再建志納の面では当然に他地域に勝っていたであろうことが想像できる。「我慢勝他」は門主によって厳しく諌められていたものの、本山の諸国詰合所に集う諸国世話方同行の間では、自分たちが取り持ちをする再建志納について、かなりの地域間の競い合いがあったことは想像に難くない。そう思って現在整理中の東本願寺両堂再建資量仮目録に眼を通せば、そこには国別の志納帳を多数見ることが出来る。
現存する再建志納帳は、尾張・三河・美濃・越前・越中・加賀・越後・佐渡・武蔵・上総・下総・磐城・岩代・羽前・羽後・陸前・陸中・陸奥・北海道・紀伊・伊勢・山城・丹後・大和・和泉・摂津・備前・備後・美作・因幡・伯耆・出雲・安芸・石見・隠岐・長門・周防・淡路・阿波・伊予・土佐・筑前・筑後・肥前・日向・大隈・薩摩・琉球・ロシア・中国・朝鮮の分で、それぞれが冊子に綴じられている。
この内、『尾張国再建志納帳』は明治12・13・20・22年分の68冊に及ぶ。他地域分でも多くて40〜50冊に留まるのに比べると、ここでも断然多いということができる。年度の漏れから考えて、尾張門徒による志納のすべての記録でないのが惜しまれるが、それでも本山に相当の記録が保存されていたことを喜ぶべきであろう。門徒の懇念の痕跡がこんなところに遺されていたのである。
本山では現在、両堂に寄せられた献木関係の厖大な書類をデータベース化する作業を行っており、諸国門徒による用材寄進の全貌が明らかになる日も遠くない。用材寄進の講中や代表者門徒名が一覧表によって示されることになっている。それに続いて再建志納帳のデータ化と公開も望ましいところであるが、そこまでの作業を史料調査日程として上げることは困難かもしれない。データ化には手間が掛かり過ぎるというべきであろう。それにしても、自分の地域の講、あるいは自分の家の先祖が再建に加わっていたことを名前で確認できれば、それは何と素晴らしいことであろう。本山真宗本廟の両堂に、献木であれ、志納であれ、上山お手伝いであれ、地元の先人が参加した証拠を眼にすることは、現在と今後の法義相続に自分もまた励もうと、土徳を受け継いでいる身に活力を感ずる時となるのではないだろうか。 |
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