
お知らせ
第34回平和展 開催のお知らせ
3月17日(金)~23日(木)まで、第34回平和展(名古屋教区教化センター主催)を開催いたします。
「平和展」は毎年、春彼岸の時期に開催している仏教平和活動の展覧会です。ロシアにおるウクライナへの武力侵攻が続き、日本国内では安保法制の大転換や自主防衛の動きが活発になる中、過去の戦争加担の事実を見つめ、「兵隊も武器も必要ない」と説かれた釈尊の教えに生きる私たちのあり方を、あらためて問うことを目的としています。
本年は「満州」での開教を取り上げます。日本は日清(1894年)、日露(1904年)の両戦争を経て「満州」の利権を獲得しました。その後「満州事変」(1931年9月18日)という謀略を切っ掛けに武力侵攻し、1932年7月1日に「満州国」を設立しました。五つの民族(日、朝鮮、満州、蒙古、漢)が協和して暮らす独立国と喧伝されましたが、実態は日本の傀儡国でした。それゆえ国際社会と衝突し、紆余曲折を経てアジア太平洋戦争へと突入していくという歴史の要所が「満州」です。
大谷派の「満州開教」は、こうした日本国の動きに応じながら拡大して行きました。開教施設を設置し、大陸布教の成果をあげた「開教」です。本年は「満州開教―前編―」として、日清戦争から「満州事変」までを検証します。
「特別展」では、新出資料のアルバム『大谷派本願寺韓国京城別院本堂図』をはじめ、「満州開教」の足がかりとなった、真宗大谷派の「京城別院」と大連別院を紹介します。
また期間中の3月20日(月)午後6時より、近藤祐昭氏(愛知県部落解放・人権研究所理事長)をお招きして特別学習会を開催いたします。テーマは「全国水平社と仏教」です。是非お越しください。
第34回平和展 真宗大谷派の海外侵出-「満州開教」(前編)-
日 時:3月17日(金)~23日(木) 午前10時~午後6時
※17日(金)は午前11時から開会式、23日(木)は午後5時から閉会式
入場料:無 料
会 場:名古屋教務所1階 議事堂
主 催:名古屋教区教化センター
協 力:名古屋教区教化委員会、名古屋別院
特別学習会
日 時:3月20日(月) 午後6時~8時
聴講料:無料
会 場:名古屋別院対面所
講 題:全国水平社と宗教
講 師:近藤祐昭 氏(愛知県部落解放・人権研究所理事長)